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1年を経て、パート3

更新日: 2021.06.23
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ジャナの1年間の振り返り

MJBL奨学生たちの近況とこの1年間を過ごした感想について、ジャナに研究課題の進捗を聞いてみました。

「私の研究課題は、“母国バングラデシュの様々な地域における、非穀物、特にジャガイモの需要と供給に対して気候変動が与える影響“に着目しています。私の研究では、ごく小さな環境の変化さえも作物の栽培に影響を与えることを明らかにしています。気候変動に関する政府間パネル (IPCC) シナリオのさまざまな側面を組み込んだシナリオシミュレーションは、ジャガイモの生産と消費が将来増加することを示しています。

私は、この需要と供給のモデルによって、ジャガイモ農家が費用対効果の高い生産可能性について十分な情報に基づいた決定を下すのに役立ち、また消費者も利益を得られることを願っています。さらに、私の研究成果が、ジャガイモの生産者を奨励し、それによってバングラデシュ国民の安定した食糧とバランスの取れた栄養の供給を促進するための措置を取ることの一助となるよう願っています。

今は、“からし”の生産過程に関するデータを収集、編集し自身の研究を深めています。ゆくゆくは、その他の非穀物作物の需要供給や、バングラデシュで非穀物作物を生産する上での政策的含意に関するデータ分析を始めるつもりです。コロナウィルスは私達の学習方法や研究方法に大きな影響を与えましたが、私の研究室への制限は2020年10月に解除されました。いくつかの授業やゼミは、感染リスクを避けるため、まだオンラインにて実施されていますが、研究指導教員には直接会うことができています。

この1年間、困難なこともありましたが、コロナウィルスが人々の間に物理的な距離を生んでも、人と自然との関わりを妨げることはないのだと気付きました。みんな、カメラを持っても持たなくても、とにかく外へでて、空気を感じ、季節の移り変わりを感じるとよいと思います。

特にこの1年間は、MJBL財団の活動にとても感謝しています。この大変な時期に、有難いと感じられることはとても嬉しいことです。“ありがとう”というシンプルな言葉だけでは、財団が私達にしてくれたことへの感謝の気持ちを伝えきれませんが、それでも、ありがとうございます。財団の思いやりと支援にこれからもずっと感謝しています。」